転職面接の企業研究のやり方|20代向け6項目と記入例
株式会社Cocotto

転職面接の企業研究は、応募する求人票から仕事内容を確認し、公式サイトで事業を調べ、自分の経験と面接で聞きたいことを整理する順に進めましょう。会社の歴史を丸暗記するより、「なぜこの仕事に関心があるか」「自分は何を活かせるか」「まだ何が分からないか」を説明できることが大切です。分からない点を推測で埋める必要はありません。
この記事では、20代・第二新卒や未経験の職種を目指す方に向けて、企業研究の調べ方と記入例を紹介します。応募先ごとに使える整理シートと、志望動機・逆質問へのつなげ方もまとめました。
- 確認した事実:誰に何を提供し、自分はどの仕事を担うのか。
- 自分との接点:関心を持った理由と、活かせる経験は何か。
- 面接での確認事項:配属先の業務や育成など、まだ分からないことは何か。
転職面接の企業研究は、何のためにする?
志望動機の材料と、入社を判断する材料をそろえる
企業研究では、応募先をほめる言葉を集めるだけでなく、自分が働く姿を具体化します。扱うサービスに興味があっても、募集されている仕事が想像と違うことはあります。会社への関心と、担当する業務への関心を分けて確かめましょう。
dodaの企業研究・業界研究ガイドでも、企業とのミスマッチを減らし、納得して転職先を決めることが目的として説明されています。調べた内容は、面接で話すためだけでなく、自分に合う会社かを確認するためにも使えます。
「会社全体」と「応募する部署」を混同しない
公式サイトに多くの事業が載っていても、すべてに関われるとは限りません。グループ全体の実績と応募先の法人、会社全体の制度と配属先の運用、新卒向け研修と中途入社者向けの研修も区別します。
たとえば「海外事業がある」ことから、国内営業の募集でもすぐに海外の仕事を担当できるとは判断できません。関心がある場合は、まず今回の募集で期待される仕事を理解し、その後の担当範囲を面接で確認しましょう。
企業研究で調べる6項目と、見る場所
以下は、応募先を整理するための編集上のチェック項目です。全部を詳しく埋めることより、今回の求人と自分の希望に関係する点を優先してください。
※表はスマートフォンで横にスクロールできます。
| 調べる項目 | 最初に見る場所 | 面接前に整理すること |
|---|---|---|
| 商品・サービスと顧客 | 公式の事業・サービス紹介 | 誰のどんな困りごとを解決するか |
| 今回の仕事内容 | 応募した求人票・募集要項 | 具体的な業務、相手、担当範囲 |
| 求める経験・姿勢 | 必須条件・歓迎条件・人物像 | 自分の経験と、これから学ぶこと |
| 育成・連携の方法 | 採用ページ・社員紹介 | 教わり方や相談先の不明点 |
| 事業の方針・動き | 公式ニュース・公開されているIR資料 | 募集業務と関係する取り組み |
| 働く条件 | 募集要項・採用担当者からの案内 | 勤務地、勤務時間、給与などの確認事項 |
仕事内容は、動詞にして書き出す
「営業職」「事務職」といった職種名だけでは、仕事の進め方までは分かりません。「既存のお客様へ連絡する」「注文内容を入力する」「他部署と納期を調整する」のように、何をする仕事かを書き出します。
求人票に書かれていない業務は、よくある職種のイメージだけで付け足さないようにします。担当顧客、新規開拓の有無、使用するツールなど、判断に必要な点は質問として残してください。
「必須」と「歓迎」、制度と運用を分ける
歓迎条件に書かれた経験がないことと、必須条件を満たしていないことは同じではありません。自分が持つ経験を項目ごとに対応させ、不明な条件は採用担当者や応募を仲介する担当者へ確認します。
「研修あり」なら、期間だけでなく、何を学び、その後どの業務から始めるのかが確認候補です。「在宅勤務制度あり」も、応募職種での利用条件や入社直後の扱いまで分かる表現ではありません。制度名から自分の働き方を確定させないようにしましょう。
企業研究を面接準備につなげる4ステップ
1.応募した求人票を起点にする
同じ会社でも、別の職種や古い募集を読んでいると、準備する内容がずれます。会社名、職種、勤務地、応募経路を最初に確認し、応募した求人のURLや案内を手元に残します。掲載日や更新日も確認できる範囲で記録しましょう。
募集内容が変わっている場合は、新旧どちらが今回の選考に適用されるかを確認します。自分に都合のよい記載だけを選ばず、違いをそのまま質問にすることが大切です。
2.公式情報で、会社と仕事のつながりを確かめる
公式サイトで商品・サービスを確認し、求人票の業務がどの場面を支えるかを考えます。たとえば受発注事務なら、商品を届ける流れの中で、顧客・営業・物流担当とどう関わるかが調査の視点になります。ただし、具体的な分担は企業によって異なるため、想像した流れは「確認したい点」として扱います。
ニュースを読む際も、応募業務との接点を探します。新商品や拠点開設の話題があっても、今回の募集理由と直接つながっているとは限りません。「増員のための採用だろう」と断定せず、募集背景が不明なら質問を用意します。
3.「事実・接点・質問」の3つに分けて記録する
公式サイトの文章を長く写すより、一つの情報につき三つの欄で考えると、面接で使いやすくなります。事実には出典を付け、自分の受け取り方は別の欄に書きます。
- 確認した事実:求人や公式ページに、何と書かれていたか。
- 出典:ページ名・URL・確認日。対象の部署や職種も記録。
- 自分との接点:どの経験を活かせそうか。なぜ関心があるか。
- まだ分からないこと:事実として確認できていない点。
- 面接での質問:誰に、何を、どの順番で聞くか。
4.声に出して説明し、分からない点を残す
最後に「どんな会社の、どの仕事に応募するのか」を自分の言葉で説明します。専門用語を並べただけになったら、その用語を使わずに言い換えてみましょう。説明できない部分が、追加で調べる場所です。
すべてを言い切れる必要はありません。「求人票ではこう理解しましたが、実際の担当範囲を伺いたいです」と言える状態なら、面接で理解を深められます。応募先の宣伝文句を覚えることより、理解した内容と未確認の内容が区別できているかを点検してください。
Cocottoでは、仕事選びの希望やこれまでの経験を整理しながら、志望動機・自己PR・面接準備をサポートしています。求人を読んでも自分との接点が見つからないときは、無料転職相談をご利用いただけます。
カレンダーで無料面談を予約するGoogleカレンダーの予約ページが開きます。転職するか迷っている段階でも相談できます。
記入例:未経験の営業職を調べた情報を、面接でどう使う?
ここからは、販売職から法人営業への転職を考える人の架空の記入例です。会社の募集内容や経験も説明用の作例であり、実在する求人・相談者の事例ではありません。
※表はスマートフォンで横にスクロールできます。
| 確認した事実(作例) | 自分との接点(作例) | 面接で確認すること |
|---|---|---|
| 既存顧客への提案を担当 | 販売で用途を聞き、商品を提案した経験 | 定期訪問と問い合わせ対応の進め方 |
| 納品後のフォローも業務に含む | 購入後の相談内容を確認して対応した経験 | 営業とサポート担当の役割分担 |
| 入社後に先輩との同行あり | 実務を見て、疑問点を整理して学びたい | 同行中に身につける業務と独り立ちの目安 |
志望動機は「調べた事実+自分の理由」で話す
求人票で、既存のお客様への提案から納品後のフォローまで担当すると拝見しました。販売職で、購入後のご相談を受けながら継続して関係を築くことにやりがいを感じたため、その経験を活かせる点に関心があります。法人向けの商品知識や提案の進め方を学び、お客様の状況を丁寧に確認できる営業を目指したいと考えています。
会社の特徴だけで終わらず、関心を持った自分の経験を添えています。実際には、応募先の商品や顧客について調べた情報も使い、なぜその応募先を選んだのかを具体化してください。経験のない法人営業を「すぐにできる」と約束していない点も大切です。
自己PRは、応募業務で使える行動を選ぶ
販売経験のすべてを話そうとせず、応募先の業務と関係する行動を選びます。たとえば用途を聞いた経験なら、「質問した内容」「提案を変えた理由」「お客様の反応」を、自分が実際に行った範囲で説明します。
結果の数字がない場合は作らず、確認できる変化を伝えましょう。強みの材料を整理する方法は、転職面接の自己PR例文と作り方でも解説しています。
逆質問は、調べた内容を前提にして一つずつ聞く
求人票で、納品後のフォローも担当すると拝見しました。実際には、営業担当とサポート担当で、どのように役割を分担されていますか。
「ホームページに何が書いてあるか」ではなく、書かれた業務の具体的な進め方を尋ねています。一度に多くの質問を詰め込まず、回答を聞いてから必要な点を掘り下げましょう。
説明を聞いて疑問が解消した場合は、用意した質問をそのまま読み上げる必要はありません。次に確認したい点へ進みます。質問の候補は一次・二次・最終面接での逆質問例も参考にしてください。
情報が少ない・時間がないときの企業研究
前日なら、応募求人・主な事業・質問の準備を優先する
時間が限られている場合は、全ページを読むことを目標にしないようにします。まず応募した募集要項を読み、主な商品やサービスを公式サイトで確認。そのうえで、応募理由につながる接点を一つ、面接で確かめたい点をいくつか書き出しましょう。
創業年や拠点数を覚えることに時間を使い切り、仕事内容や勤務地が分からないままにならないようにします。企業から事前課題や指定資料が届いている場合は、その対応を優先してください。
非上場企業などで資料が少なくても、推測で埋めない
IR資料や詳しい社員紹介が公開されていない会社もあります。資料の少なさだけで会社の良し悪しを決めず、公式サイトと求人情報で分かる範囲を整理し、残りは質問にします。
「採用ページを拝見しましたが、中途入社者の最初の担当業務について詳しく伺えますか」のように、知りたい対象を絞ります。公開されていない売上や顧客情報を、外部の推測から確定情報として話さないようにしましょう。
口コミや生成AIは、確認する論点を探す補助にする
口コミは投稿者の部署・時期・経験に左右されます。「会社全体が必ずそうだ」と決めつけず、気になる点を具体的な確認事項に変えます。たとえば「忙しい」という感想なら、応募部署の繁忙期や業務量を確認する視点になります。
生成AIの回答を使う場合も、会社名や職種の取り違え、古い情報が混じっていないかを元の公式ページで確認してください。応募書類や現職の機密情報を安易に入力せず、調査項目の整理など、公開情報でできる範囲に使うと進めやすくなります。
転職の企業研究でよくある質問
企業研究はどこまで調べればよいですか?
「会社と応募業務の概要」「関心を持った理由」「活かせる経験」「未確認の条件」を自分の言葉で整理できているかを目安にしてください。全情報を暗記する必要はありません。専門職で技術課題などが指定されている場合は、その準備も別に行います。
競合他社も調べたほうがよいですか?
応募先の特徴が分からないときは、同じ顧客や課題に関わる会社と、商品・対象顧客・仕事の進め方など同じ軸で比べると整理できます。他社を下げる必要はなく、自分が応募先に関心を持つ理由を見つけるために使いましょう。「唯一」「業界一位」などは根拠がなければ使いません。
給与や休日も企業研究で確認してよいですか?
働き続けられるかを判断する重要な条件です。募集要項の記載を確認し、不明点や自分の事情に関わる点は選考中に確認しましょう。仕事への関心と条件の確認は両立します。説明された条件は記録し、入社を決める前に認識の違いがないか確かめます。
調べた内容と面接の説明が違ったらどうしますか?
「募集要項ではこう理解していましたが、今回の配属ではこちらの内容になる、という理解でよろしいでしょうか」と確認します。どちらかを即座に間違いと決めず、対象部署・職種・時期の違いを整理してください。大切な条件が変わる場合は、回答を急がず確認する時間を相談しましょう。
面接前の企業研究チェックリスト
- 応募した法人・職種・勤務地を確認した。
- 主な商品やサービスと、その顧客を説明できる。
- 今回の仕事を、具体的な行動で説明できる。
- 確認した情報に、出典と確認日を残した。
- 事実と自分の解釈を分けている。
- 関心を持った理由を、自分の経験とつなげた。
- 調べても分からない点を質問にした。
- 働く条件で譲れない点と、相談できる点を整理した。
まず一社について、この記事の整理シートを埋めてみてください。面接後は回答を追記し、事前の理解がどう変わったかを振り返ると、次の選考や会社選びに活かせます。
自分の経験と応募先の仕事がどうつながるか迷ったら、対話を通して整理する方法もあります。Cocottoの将来のビジョンを一緒に考えた転職支援の体験談では、本人に合わせた支援の過程を紹介しています。企業研究でも、会社の情報と同じくらい、自分が何を大切に働きたいかを言葉にすることが出発点になります。

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