面接で答えられない質問が来たら?20代向け対処法と例文6選
株式会社Cocotto

面接で答えられない質問が来たら、何が分からないのかを短く伝え、答えられる範囲を整理することから始めましょう。聞き取れないなら聞き返す、意味が曖昧なら確認する、考えがまとまらないなら少し時間をもらう、というように対処を分けます。
一つの質問に詰まったことだけで、合否を判断することはできません。ただし、仕事に必要な知識や経験を確認する質問もあるため、「分かりませんと言えば問題ない」とも言い切れません。知らないことを知っているふりをせず、確認と説明を続けるための方法を、20代・第二新卒向けに紹介します。
- 質問を聞き取れたか、意味を理解できたかを確かめる。
- 考える時間が必要な場合は、一言添えて相談する。
- 事実・自分の考え・分からない範囲を分けて伝える。
面接で答えられない理由を4つに分ける
答えが出ない原因が違えば、必要な行動も変わります。質問が聞こえていないまま回答を考えても、会話はかみ合いません。まず次の表で、自分の状況に近いものを確かめてください。
※表はスマートフォンで横にスクロールできます。
| 困っていること | 最初にすること | 避けたい対応 |
|---|---|---|
| 音声が聞き取れない | 聞こえなかった部分を伝えて再確認 | 推測だけで返答する |
| 質問の意味が曖昧 | 自分の理解を短く示して確認 | 用意した別の話を始める |
| 考えがまとまらない | 少し考える時間をもらう | 説明せず長く黙り込む |
| 知識・経験がない | 未経験の範囲と話せる材料を分ける | 事実ではない経験を作る |
なお、家族や個人の事情、前職の機密に関わる内容など、答える範囲に迷う質問は別です。無理に詳しく話さず、業務との関係や確認したい点を尋ねる方法があります。取引先名や社外秘の数字を、回答を埋めるために持ち出さないようにしましょう。
その場で使える伝え方の例文6選
以下はすべて説明用の架空の作例です。自分が実際に聞いた質問や経験に合わせて言い換えてください。例文を丸ごと暗記するより、「何を確認し、どこまで答えるか」を理解して使うことが大切です。
1.質問の一部を聞き取れなかったとき
「恐れ入ります。最後の『担当された業務』の後が聞き取れなかったため、もう一度お聞かせいただけますでしょうか。」
どこまで聞こえたかを添えると、相手は必要な部分を繰り返せます。全体が聞き取れなければ、そのことを率直に伝えて構いません。オンラインで音声が途切れた場合は「音声が途切れてしまいました」と現象を伝え、接続の問題と内容の理解を分けて相談します。
同じ不具合が続くときは、聞こえたふりをして進めず、「このままでは正確にお話を伺えないため、接続を確認してもよろしいでしょうか」と確認します。再接続する場合も、相手に伝えてから操作してください。
2.質問の意味や範囲が分からないとき
「確認させてください。チーム全体の成果ではなく、その中で私自身が工夫したことについてお答えする、という理解でよろしいでしょうか。」
「どういう意味ですか」だけで終えず、理解できた部分を示します。たとえば「困難をどう乗り越えたか」という質問で、仕事上の経験が求められているか迷うなら、「現職での経験を中心にお話ししてよろしいでしょうか」と範囲を確かめられます。
毎回確認が必要なわけではありません。意味が分かっている質問まで聞き返すと会話が長くなるので、回答が変わる重要な曖昧さがあるときに使いましょう。
3.考えをまとめる時間がほしいとき
「具体的な場面を整理してお伝えしたいので、少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか。」
了承を得たら、頭の中で「結論・一つの場面・自分の行動」を選びます。完璧な文章を作ろうとせず、最初の一文を決めると話し始めやすくなります。共通の制限時間があるわけではないため、「何秒までなら合格」という基準で考えないでください。
考えても浮かばない場合は、待たせ続けず「すぐに具体例が出てこないのですが、普段意識していることとしては…」と、説明できる範囲を示します。具体例を求められている場合に、一般論だけで答えたことにしないようにしましょう。
4.知らない専門知識を聞かれたとき
「その手法については、現時点で正確に説明できる知識がありません。関連する業務では、表計算ソフトを使った集計と確認を担当してきましたが、ご質問の手法そのものは未経験です。」
知っている言葉を並べて取り繕うより、理解と経験の境界をはっきりさせます。実際に学習していることがあるなら、何を使ってどこまで学んだかを添えられます。「勉強中です」と言うためだけに、していない学習を加えてはいけません。
知識を問う問題と、考え方を問う問題も区別します。「仮に担当するとしたらどう考えるか」と聞かれた場合は、「実務経験はありませんが、私ならまず…」と前提を置いて考えを述べる方法があります。正解のある知識問題で、推測を事実として断言しないことが重要です。
5.同じ経験がないとき
「正式なリーダーとしてメンバーを評価した経験はありません。一方、後輩への業務説明は担当しました。そのときに理解度を確認しながら教えた経験であれば、お話しできます。」
未経験と伝えたうえで、近い経験が質問の意図に役立つかを確かめます。後輩に教えたことを、人事評価を伴う管理職経験と同じように話すのは避けてください。近い経験もない場合は無理に探さず、実際にできることから説明します。
日常の仕事から材料を見つけたい方は、転職面接の自己PRの作り方と例文を使い、自分が担当した行動を整理してみてください。
6.回答の途中で質問とずれていると気づいたとき
「失礼しました。先ほどはチーム全体の取り組みを説明しましたが、ご質問は私自身の役割についてでした。私が担当したのは、問い合わせ内容を整理して共有することです。」
ずれた部分を短く認め、質問への答えに戻ります。最初から長く説明し直したり、謝罪だけを繰り返したりする必要はありません。数字や担当範囲を誤って伝えた場合は、正しい情報を示して訂正します。正確な数字を思い出せないなら、確信のない数字で上書きしないでください。
想定外の質問に答える練習をしたい方へ
Cocottoでは、これまでの経験を整理し、面接での伝え方を一緒に考えます。暗記した文章から離れると話せなくなる、具体例が見つからない、といった悩みもご相談ください。
カレンダーから無料相談を予約する「答えられなかったから不採用」と決めつけない
合否は企業の基準や職種、面接全体の内容で変わります。答えられなかった質問が一つあった、面接官がメモを取らなかった、といった反応だけでは判断できません。専門性の確認だった場合は不足が評価に関わる可能性もありますが、結果が出る前に自分で不採用と決める必要はありません。
マイナビ新卒紹介の深掘り質問の解説では、答えに詰まったときに考える時間を求めたり、考えている途中の内容を伝えたりする方法が紹介されています。新卒向けの情報ですが、答えに詰まった状況を相手に伝える工夫として参考になります。中途採用の評価基準まで同じとは限りません。
その後の質問には、一つずつ切り替えて答えましょう。取り戻そうとして経験や成果を大きく見せると、別の質問で説明が矛盾しやすくなります。リクルートエージェントも、受け答えの一貫性について、自分を必要以上によく見せず自分の言葉で話すことを案内しています。
丸暗記に頼らず、答えを取り出す練習をする
経験を「出来事・行動・理由・結果」でメモする
完成した長文を暗記する代わりに、一つの経験を四つに分けます。「何が起きたか」「自分が何をしたか」「なぜその方法を選んだか」「何が変わったか」を短い言葉で書きましょう。結果を数字で把握していなければ、確認できた変化を具体的に書き、架空の改善率を付け足さないでください。
接客業務を整理する架空の例
出来事:引き継ぎで同じ確認が繰り返されていた。
行動:確認されやすい点をメモし、担当者に共有した。
理由:口頭だけでは伝え忘れが起こると考えた。
結果:後任が必要な情報を見返せるようになった。件数の変化は計測していない。
この材料があれば、工夫したこと、周囲と協力したこと、失敗から改善したことなど、聞かれた軸に合わせて答えを組み立てられます。ただし、質問に合わない経験を無理に当てはめる必要はありません。
質問の言い方を変え、追加質問まで練習する
同じ経験について、「何をしたか」の次に「なぜそうしたか」「別の方法は考えたか」「自分が担当した範囲はどこか」と問い直します。声に出して録音する場合は、自分の練習だけを録音し、結論が遅すぎないか、質問とずれていないかを確認できます。
友人やアドバイザーに相手を頼むときは、うまく話せたかだけでなく、「何を伝えたかったと感じたか」を聞いてみましょう。基本の質問は転職面接でよく聞かれる質問と回答例、緊張への準備は面接で緊張したときの対処法も参考になります。
面接後は「答えられなかった原因」を記録する
振り返りは、反省点を大量に書くより、次の準備を一つ決めるために行います。面接が終わったら、覚えている範囲で質問と自分の答えを記録し、事実と推測を分けましょう。「面接官に嫌われた」は推測であり、改善する行動を決める材料とは分けて扱います。
- どのような質問だったか。
- 聞き取り・意味・経験整理・知識のどこで詰まったか。
- 実際にどう答え、どこまで伝えられたか。
- 次回までに確認・練習することは何か。
知識不足なら、応募職種で求められる範囲を調べる。経験整理が不足していたなら、担当業務の具体例を書き出す。このように原因と準備を対応させます。面接中に訂正できなかった重要な事実の誤りがあれば、担当窓口へ簡潔に連絡することを検討しますが、回答を丸ごとやり直す長文メールを送る必要はありません。
よくある質問
聞き返すのは失礼ですか?
聞き取れない・理解できない点を丁寧に確認する方法があります。相手の話を遮らず、どの部分を確認したいかを伝えましょう。確認後も不明な点が残る場合は、分かったふりをせず、理解できた部分と分からない部分を分けて伝えます。
「分かりません」だけでもよいですか?
知らない知識を正直に伝えることは必要です。ただ、何が分からないのかを添えると会話を続けやすくなります。経験がないのか、言葉の意味を知らないのか、考えがまとまらないのかで、必要な補足は異なります。関係のない自己PRを長く続けるのは避けてください。
回答をあとから言い直してもよいですか?
面接中に誤りやずれに気づいたら、区切りで「先ほどの点を訂正してもよろしいでしょうか」と確認できます。訂正する箇所と正しい内容を短く伝えます。面接官が次の話題へ進めた場合は、その進行も尊重し、細かな言い回しの修正を何度も繰り返さないようにしましょう。
本番前は、詰まったときの一言も準備しよう
面接で答えられない場面への備えは、質問の答えを増やすことだけではありません。「もう一度お聞かせいただけますか」「少し整理する時間をいただけますか」と、確認のための一言も声に出して練習しておきましょう。
まずは自分の経験を一つ選び、出来事・行動・理由・結果をメモしてください。個別の支援が気になる方は、Cocottoの転職体験談から、相談しながら方向性を整理した過程もご覧いただけます。

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