面接の希望年収の答え方|20代向け例文6選と給与条件の確認

面接で希望年収を聞かれたら、税金や社会保険料を引く前の金額で希望を伝え、その理由と、相談できる条件を添えましょう。現在の年収と希望額は分け、賞与や残業代を含むかも説明します。「高く言えば有利」「低く言えば採用される」とは限りません。無理なく働き続けられる条件と、応募先の仕事内容をすり合わせるための質問です。
この記事では、初めて転職する20代・第二新卒や未経験職種へ応募する方に向けて、希望年収の答え方、場面別の例文6選、給与条件を比べる確認項目をまとめました。例文の金額は相場ではなく、説明用の架空の数字です。
- 事実:現在・前職の年収はいくらで、どの期間の実績か。
- 希望:今回の仕事で希望する額と、その理由は何か。
- 判断基準:生活に必要な条件と、相談できる条件は何か。
面接で希望年収を聞かれたときの答え方
希望額・理由・相談できる点の順で話す
まず質問への答えを示し、理由を短く添えます。希望額が決まっているなら「年収〇万円を希望しています」と伝え、その根拠として応募する役割、活かせる経験、求人に記載された給与条件などを説明します。最後に、どの条件なら相談できるかを言葉にしましょう。
条件に幅がないのに「何でも大丈夫です」と付け加える必要はありません。反対に、担当業務や賞与の扱いによって考えたい場合は、その未確認事項を具体的に伝えます。希望を伝えることと、その場で入社を約束することは別です。
希望は、額面で年収〇万円です。〇〇の経験を今回の△△の業務に活かしたいと考え、この金額を希望しています。賞与や手当の内訳、担当する役割も伺いながら相談させてください。
本当に活かせる経験がある場合の型です。未経験の業務で実績があるように装わず、確認できた経験・求人内容に置き換えてください。
採用側の条件との違いを確認する質問と捉える
dodaの面接ガイドでは、希望年収を尋ねる理由として、社内の給与基準と照らして提示額を検討し、希望との差を確認することが挙げられています。質問されたことだけで、合格や希望額での採用が決まったとは判断できません。
「なぜその額なのですか」と聞かれたら、給与条件の理解と自分の経験を説明します。生活上の事情がある場合も、必要な範囲で伝えて構いません。ただし、個人的に必要な額がそのまま企業の提示額になるわけではないため、折り合わないときの判断基準も準備しておきましょう。
希望年収を決める前の確認表
「現在の年収」と「入社後に想定される年収」を比べるには、内訳と期間をそろえる必要があります。手元の給与明細、源泉徴収票、応募した求人票を使い、不明な点は空欄のまま質問にしてください。
※表はスマートフォンで横にスクロールできます。
| 確認するもの | 整理する内容 | 混同しやすい点 |
|---|---|---|
| 現在・前職の実績 | 対象期間と、税・社会保険料を引く前の給与 | 手取り額と額面、年間実績と途中入社の実績 |
| 毎月の給与 | 基本給、各種手当、固定残業代の内訳 | 月給の総額だけを基本給と考えること |
| 賞与・変動する報酬 | 支給条件、算定期間、実績か見込みか | 前年の賞与実績を、自分の確約額と考えること |
| 応募先の条件 | 今回の職種・勤務地・雇用形態に対応する給与幅 | モデル年収や別職種の条件を当てはめること |
| 自分の判断基準 | 希望額、生活上必要な条件、相談できる点 | 希望額と、下回ると入社が難しい条件の混同 |
額面で答え、実績と見込みを分ける
マイナビ転職の希望年収の解説でも、手取りではなく総支給額で答えることが示されています。「昨年1年間の額面で約〇万円です。賞与と残業代を含みます」のように、数字の前提も添えると認識を合わせやすくなります。
入社から半年しか働いていない場合、その半年の収入を説明なしに「年収」として出すと誤解につながります。「昨年は7月入社のため、7〜12月の実績です」と期間を伝えましょう。年間換算を求められたら、実際の支給実績ではなく、何を基にした試算かを明示します。退職後に働いていない場合も、現在の収入と前職の実績を区別してください。
希望額と譲れない条件は、面接前に分けておく
求人の給与幅、今回求められる役割、経験との接点を確認して希望額を考えます。給与幅の上限は全員に提示される金額ではありません。モデル年収も、自分と同じ等級・勤続年数・報酬構成かを確認せずに目標額の根拠にしないようにします。
家計の確認では、固定支出や転居費用に加え、賞与が想定どおりでなかった場合も考えます。手取りから額面への換算は個別条件で変わるため、単純な一定割合で決めつけません。希望額を一つに絞れないなら、何が分かれば判断できるかを先に整理してください。
希望年収の答え方:20代向け例文6選
以下はすべて説明用の作例です。金額・経験・募集条件は架空であり、20代の平均年収や推奨額を示すものではありません。自分の実績と、実際の求人票に置き換えて使ってください。
1.現在と同じ水準を希望する場合
希望は、額面で年収340万円程度です。昨年の給与は賞与と残業代を含めて約340万円でした。今回も生活を維持しながら働きたいと考えています。毎月の基本給や賞与の条件を伺い、内訳も含めて相談させてください。
同じ総額でも、残業代や賞与への依存度によって毎月の収入は変わります。現状維持を希望するときも、何を含めた数字かを伝えることが大切です。
2.同じ職種で経験を活かし、年収アップを希望する場合
希望は、額面で年収380万円です。現在は約350万円で、既存のお客様への提案に加え、新人の商談準備も担当しています。今回の募集でも顧客対応とメンバー支援の経験を活かしたいと考えています。実際に任せていただく役割と評価基準を伺いながら、相談できればと思います。
単に「今より上げたい」で終わらず、応募業務とつながる経験を添えています。実績を大きく見せる必要はありません。自分が担当した行動や役割を整理するには、転職面接の自己PR例文と作り方も活用してください。
3.未経験の職種へ転職する場合
希望は、額面で年収320万円程度です。販売職でのお客様対応の経験は活かせると考えていますが、事務職の実務はこれから学ぶ立場です。求人票に記載された給与の範囲を拝見し、仕事内容と育成期間中の条件も伺ったうえで相談させてください。
未経験だからと、無条件に低い額を答える必要はありません。活かせる経験と新しく学ぶ業務を分け、試用期間中に給与が変わるかも確認しましょう。
Cocottoでは、20代・第二新卒・未経験の転職活動をサポートしています。希望額だけで答え方が決まらないときは、仕事選びで大切にしたいことや、応募先へ確認する内容から整理できます。
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4.正社員経験がなく、アルバイトから転職する場合
希望は、額面で年収300万円程度です。現在はアルバイトで、昨年1年間の給与は約210万円でした。勤務日数が月によって異なるため、今の収入と正社員の条件を分けて考えています。求人票の月給に含まれる手当と、賞与の条件を確認させていただけますか。
現在の収入が低いことを理由に、正社員の希望額まで自動的に低く設定する必要はありません。雇用形態と勤務時間の違いを示し、今回の業務に対する条件を確認します。
5.求人の内訳が分からず、希望額を決めきれない場合
現時点では、額面で年収330万円前後を希望しています。ただ、求人票の想定年収に含まれる賞与と残業代の内訳を確認できていません。内訳と今回の担当業務を伺ったうえで、改めて相談させていただいてもよろしいでしょうか。
暫定的な希望がある場合の例です。まだ数字を出せないなら、適当な額を作らず「条件を確認してからお伝えしたい」と説明し、回答時期を相談します。聞かれた質問を避け続けるのではなく、判断に必要な情報を明らかにしましょう。
6.希望を下回る額を提示された場合
条件をご説明いただき、ありがとうございます。仕事の内容には引き続き関心があります。一方、希望していた年収との違いがあるため、基本給・賞与の内訳と、今回の提示額が決まった前提を確認させてください。条件を持ち帰って検討し、〇日までに回答することは可能でしょうか。
その場で承諾することも、反射的に断ることも避け、分からない条件を確認します。入社が難しい最低条件があるなら、曖昧にせず伝えて構いません。相談しても希望どおりになる保証はないため、仕事内容だけで無理な条件を飲み込まないようにしましょう。
希望年収のNG回答と、直すポイント
大切なのは、控えめな表現を増やすことではなく、事実・希望・未確認事項を相手が区別できることです。
※表はスマートフォンで横にスクロールできます。
| 避けたい答え方 | 伝わりにくい理由 | 直す方向 |
|---|---|---|
| 「いくらでも構いません」 | 働き続けられる条件が分からない | 希望や確認したい条件を具体化する |
| 現年収に未確定の賞与を足して言う | 実績と見込みが混ざる | 実績の期間・内訳と、今後の見込みを分ける |
| 「同年代が高いので上げてください」だけ | 比較対象の職種や役割が不明 | 応募する役割と自分の経験を根拠にする |
| 「手取りで〇万円です」だけ | 企業の給与条件と比較しにくい | 額面を確認し、残業代・賞与の扱いも伝える |
| 無理な額でも「大丈夫です」と即答 | あとから条件の不一致が生じる | 確認事項と、検討に必要な時間を相談する |
給与条件は年収の総額だけで決めない
基本給・固定残業代・賞与を分けて確認する
同じ想定年収でも、基本給が中心なのか、残業代や賞与の見込みが大きいのかで受け取り方は異なります。「月給〇万円」に固定残業代が含まれるなら、基本給と固定残業代の金額、対象の時間数、超過した場合の扱いを確認してください。
厚生労働省の固定残業代に関するQ&Aでも、通常の賃金部分と固定残業代の区別、所定の計算額を下回る場合の差額支払いが説明されています。内訳が分からないまま「残業代込みだから問題ない」と判断せず、具体的な条件を確かめましょう。
賞与は、支給の有無だけでなく、業績・評価との関係、初年度の算定期間や対象条件も確認します。「前年実績〇か月」と「自分にも同額が支給される」は同じではありません。通勤費などの扱いも含め、現在の給与と同じ前提で比べてください。
条件の質問は、確認した記載を示して聞く
求人票に月給25万円、固定残業代を含むと記載されていました。基本給と固定残業代それぞれの金額、対象時間数を教えていただけますか。また、その時間を超えた場合の扱いも確認したいです。
金額は説明用です。求人に書かれている内容をもう一度聞くのではなく、分からない部分を絞ります。現場の面接官では回答できない場合は、誰に、いつ確認できるかを尋ねましょう。
仕事の理解を深める質問と、働く条件の確認は両立します。聞く順番や質問候補を整理したい方は、一次・二次・最終面接での逆質問例も参考にしてください。入社を決める前には、口頭の説明と書面の条件を照合し、違う部分を残さないことが大切です。
面接の希望年収に関するよくある質問
「御社の規定に従います」だけで答えてもよいですか?
本当に特別な希望がなく、提示条件を確認して判断したいなら、その考えを伝えることはできます。ただ、生活上必要な条件があるのに隠すと、あとからすり合わせが難しくなります。「規定を踏まえて相談したいですが、〇〇の点は確認させてください」と具体化しましょう。
未経験・第二新卒でも希望年収を伝えてよいですか?
希望は伝えられます。経験のない仕事での成果を約束するのではなく、活かせる経験と募集条件を踏まえて説明します。学ぶ立場であることと、無理なく生活できる条件を確認することは矛盾しません。
今の年収より何%高く答えるのが正解ですか?
一律の正解はありません。求人の給与幅、役割、経験、賞与や残業代の構成によって条件が変わります。一定割合を上乗せすることを先に決めず、応募先の条件と自分の希望の根拠を整理してください。高く伝えればその額に近づく、という保証もありません。
希望年収を高すぎる・低すぎる額で伝えたら訂正できますか?
気づいた時点で、採用担当者や応募を仲介する担当者に相談します。「額面と手取りを取り違えた」「賞与の前提を確認した」など、変更する理由と正しい条件を説明してください。単に数字を変えるより認識を合わせやすくなりますが、企業が変更に応じられるかは個別の状況によります。
面接前に、この5項目を確認しよう
- 現在・前職の給与について、額面と対象期間を確認した。
- 希望額と、働き続けるために必要な条件を分けた。
- 希望の理由を、求人内容や自分の経験に結びつけた。
- 賞与・手当・固定残業代・試用期間中の不明点を書き出した。
- 希望と違う提示を受けた場合の確認事項と、相談先を決めた。
まず、応募中の求人を一つ選び、希望額と理由を短く書いてみましょう。声に出して話した後に、「何を含めた年収か」「まだ確認していないことは何か」を自分で説明できるか点検すると、面接でのやりとりに備えられます。
一人で希望を整理しにくいときは、対話を通して確認する方法もあります。Cocottoの面談から内定までの転職相談の体験談では、支援の流れを紹介しています。体験談は一人の経験であり、同じ結果や年収を保証するものではありません。

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