企業名が入ります

ゲームが好きで、「いつかゲームに関わる仕事がしたい」と考えている人も多いでしょう。しかし、好きという気持ちだけで通用するほど、ゲーム業界は甘くありません。専門的な知識やスキルが求められるため、未経験からの転職はハードルが高いのが現実です。
とはいえ、ゲーム業界は慢性的な人材不足が続いており、企業によってはポテンシャル採用を行っているところもあります。

本記事では、20代未経験者がゲーム業界に転職する方法を解説します。ゲーム業界に転職するメリットや、転職活動を成功させるポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

ゲーム業界とは

ゲーム業界とは、ゲームの企画から開発、販売、運営までを担う企業によって構成される産業です。コンシューマーゲーム（家庭用ゲーム）、スマートフォンアプリ、PCゲームなど、対応プラットフォームは多岐にわたり、近年は特にスマホゲームの急成長が業界全体の活性化を牽引しています。

2023年の国内ゲーム市場規模は、前年比4.6％増の2兆1255億円に達し、4年連続で2兆円超えを記録。この数字は、ゲームが一時的なブームではなく、今後も持続的な成長が見込まれる「安定した成長市場」であることを示しています。

この成長を支えているのは、ゲーム制作に携わる多彩な職種と、それぞれに求められる専門スキルです。ゲーム業界を目指すにあたって、どの職種を選ぶかで、日々の業務内容や働き方、そしてキャリアの伸び方まで大きく変わります。

まずは、ゲーム業界を構成する主な職種について見ていきましょう。

参照：2023年の国内ゲーム市場規模は前年比4.6%増の2兆1255億円。“ファミ通ゲーム白書2024”で過去20年の国内市況推移を紹介

ゲーム業界の主な職種

ゲーム業界には多くの職種があり、それぞれに専門的な知識とスキルが求められます。
ここでは、代表的な4つの職種について紹介します。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアは、ゲーム開発全体の技術的な基盤を構築する職種です。たとえば、ネットワーク通信の設計、ゲームサーバーの構築、プレイヤーの行動ログを記録するシステムの開発など、ゲームを円滑に動かすための“裏側”を支える重要な役割を担っています。
必要とされるのは、コードを書くスキルだけではありません。多くのユーザーが同時にアクセスしても安定して動作するような大規模トラフィックへの対応力や、外部からの不正アクセスを防ぐセキュリティ知識も求められます。

採用の現場では、Web系やSIer（システムインテグレーター）出身のエンジニアがゲーム業界へ転職する例も多くあります。ゲーム業界未経験であっても、開発経験があれば十分に挑戦可能です。

特に評価されやすいスキルや知識は、以下のとおりです。

・C++、C#、Python などのプログラミング言語
・Unity、Unreal Engine などのゲームエンジン
・サーバー構築・ネットワーク設計の知識
・負荷分散・トラフィック管理（スケーラビリティ）の理解
・セキュリティ対策に関する基本的な知見

高い専門性が求められる職種ですが、その分やりがいやキャリアの伸びしろも大きく、技術を活かしてゲーム開発に携わりたい方には非常に魅力的なポジションです。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、ゲームのあらゆる動作をプログラムによって実現する職種です。キャラクターの動きや演出、ユーザーインターフェース（UI）の反応、ゲーム全体の動作制御など、プレイヤーが目にするあらゆる挙動をコードで形にする役割を担います。
プランナーが作成した仕様書をもとに、正確かつ効率的に機能を実装するためには、設計力（どのように作るか）と実装力（実際に形にする力）の両方が必要です。

ゲーム業界が未経験であっても、以下のスキルを習得している、あるいは他業界で使用していた経験があれば、転職時に有利になります。

・C++
・C#
・Unity
・Unreal Engine

こうしたスキルや経験をアピールするには、ポートフォリオが有効です。自作のゲームや簡易アプリ（プロトタイプ）をまとめて提出することで、熱意とスキルを伝えられるでしょう。

ゲームプランナー

ゲームプランナーは、ゲームの企画や仕様の立案、設定づくりやストーリー構築、開発進行の管理などを担う企画系の職種です。ユーザーがどんな体験を求めているかを考え、それを形に落とし込んでいく役割を果たします。

この仕事では、アイデアを出す力と、それを実行に移す推進力の両方が求められます。また、プランナーはエンジニアやデザイナーなど、さまざまな職種と連携する立場にあるため、以下のようなスキルが必須です。

・チームメンバーとの調整に必要なコミュニケーション力
・企画内容をわかりやすく伝えるプレゼンテーションスキル
・プロジェクト進行をスムーズに保つマネジメント力

未経験からでも目指すことは可能で、他業界での企画職やプロジェクト管理の経験が評価されることがあります。まずはアシスタントプランナーとしてキャリアをスタートし、現場で経験を積みながらステップアップしていくのが一般的なルートです。

デバッガー

デバッガーは、開発中のゲームを実際にプレイし、バグ（不具合）や仕様とのズレを見つけて報告する役割です。見過ごされがちですが、ゲームの品質を支える非常に重要なポジションといえます。
ゲームが仕様どおりに動作しているかを一つひとつ丁寧に確認する必要があり、作業は地道で繰り返しも多くなります。そのため、以下のようなスキルや適性が求められます。

・粘り強く細かい作業を継続できる根気
・小さなバグを見逃さない注意力
・ゲームシステムや仕様への理解力

この職種は、アルバイトや契約社員の募集も多く、ゲーム業界未経験者にとって最も入りやすい職種のひとつです。経験を重ねることでテストチームのリーダーを任されたり、バグ傾向の分析力を活かしてプランナー職へとキャリアチェンジも目指せるでしょう。

ゲーム業界の平均年収

ゲーム業界の年収は、職種や企業規模、経験年数やスキルによって大きく変わります。一般的には、ゲーム業界全体の平均年収は概ね400万円〜600万円台とされています。ただし、企業や職種によってその幅は大きく、大手企業のプログラマーやディレクターなど、高度な専門性を要するポジションでは700万円〜1,000万円超の年収に達するケースも珍しくありません。

一方で、デバッガーやアシスタント職では、年収は300万円前後からのスタートになることが多く、職種ごとの格差が大きいのも実情です。未経験者が転職を目指す際は、自身のスキルやキャリアパスに見合った年収レンジをあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

参照：厚生労働省「日本版O-NET（job tag）ゲームクリエイター」

ゲーム業界と他のエンタメ業界との違い

ゲーム業界は、映画・アニメ・音楽などの他のエンタメ業界と比べて、技術革新のスピードが極めて速いという特徴があります。特に近年では、AIやAR/VR、ブロックチェーンといった最先端技術との融合が進んでおり、高度な技術力と柔軟な発想力を併せ持つ人材が求められる傾向にあります。

また、ゲームは「遊びの体験」を商品とするインタラクティブなメディアであるため、ユーザーの反応をもとに継続的に改善していく“運営型”のビジネスモデルが主流です。一度リリースすれば完結する映画や音楽とは異なり、ゲームは配信後もアップデートやイベント開催などを通じて内容を進化させていく必要があります。長期的な視点でユーザーと向き合う力が求められるのも、ゲーム業界ならではの特性といえるでしょう。

20代未経験でもゲーム業界に転職できる？

一般的に、ゲーム業界は未経験では難しいといわれています。実際、専門スキルや実務経験を重視する企業が多いのが現実です。しかし、すべての企業が即戦力だけを求めているわけではありません。近年は、業界の成長と人材不足を背景に、「経験不問」や「未経験者歓迎」などの求人も増えています。
ここでは、未経験者にチャンスがある企業の特徴や、評価されやすいスキル・経験について見ていきましょう。

大手企業ではなく中小企業なら採用されやすい

未経験からゲーム業界への転職を目指す場合、大手企業よりも中小企業を視野に入れる方が現実的です。企業ごとに採用傾向や求められる人物像は大きく異なるため、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

大手と中小のゲーム企業における採用傾向や職場環境の違いは、以下のとおりです。

中小企業やソーシャルゲーム系企業では、慢性的な人材不足から、未経験者を前提に育成しようとする方針をとる企業も少なくありません。また、業務範囲が広いため、早期に実践的な経験を積むことができるのも中小企業の魅力です。自分の意見を出しやすい風土も多く、20代にとってはキャリア形成のスピードを高める好環境といえるでしょう。

ただし、企業によって労働環境や育成体制に大きな差があるのも事実です。求人票や企業HPだけで判断せず、口コミや実際の社員の声なども参考に、慎重に見極めることが大切です。

 

前職の経験やスキルが評価されることもある

ゲーム業界では、他業界での経験が活かせる場面が数多くあります。未経験であっても、前職で培ったスキルがゲーム制作や運営の現場で評価されることは珍しくありません。

以下の表に、代表的な職種とゲーム業界での活用例をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

自己PRや志望動機では、

・どの職種でどう貢献できるのか
・なぜその経験がこの業界で活きるのか

を論理的かつ具体的に説明することが大切です。

未経験だからといってゼロから始めるのではなく、これまでのキャリアをどう応用できるかを軸に考えることで、転職成功の可能性は大きく高まります。

 

ゲーム業界に転職するメリット

ゲーム業界は、専門性が求められる一方で、以下のようなメリットもあります。

・好きなことを仕事にできる
・成長産業でキャリアアップしやすい
・リモートワークOKの職場が多い

それぞれを詳しく見ていきましょう。

好きなことを仕事にできる

ゲーム業界の大きな魅力のひとつは、「好きなこと」をそのまま仕事にできる点です。子どもの頃からゲームに親しんできた人にとって、自分がその制作に関われることは、仕事を続けていくうえで強い原動力になるでしょう。実際、現場で活躍している多くのクリエイターが、ゲームへの純粋な興味や情熱をきっかけに業界に入り、長くキャリアを築いています。
もちろん、プロとして働く以上、単に「好き」だけでは通用しません。ですが、ゲームに対する理解や共感力は、ユーザー視点で物事を考えたり、よりよい体験を設計するうえで大きな武器になります。

「本当に好きなものに本気で関わりたい」と考える人にとって、ゲーム業界で働くことは、大きなメリットといえるでしょう。

成長産業でキャリアアップしやすい

ゲーム業界は、エンタメ業界の中でも特に成長スピードが速い分野です。スマートフォンの普及やAR/VRの進化に加え、メタバースやブロックチェーンなど新技術との連携も進んでおり、今後もビジネスチャンスが広がり続けると見られています。
こうした変化の激しい環境では、新しい役割やポジションが次々に生まれるため、若手人材でも実力次第で早くからチャンスをつかみやすいのが特徴です。

また、ゲーム業界で得たスキルは、他の業界でも活用できます。

たとえば、

・ユーザー体験（UX）を設計する力
・数字に基づいた意思決定（データ分析力）
・オンライン施策の運用ノウハウ

などは、IT、Webサービス、広告・マーケティングなどでも高く評価されるスキルです。

このように、業界内外でキャリアを広げやすいのも、成長産業ならではのメリットといえるでしょう。

リモートワークOKの職場が多い

近年、ゲーム業界ではリモートワークを導入する企業が増えています。特にプログラマーやデザイナーなどのクリエイティブ職では、業務の多くがオンラインで完結するため、「リモートワークOK」と記載された求人も多数見られます。

Web会議ツールやプロジェクト管理ツールの普及により、離れた場所にいてもチームとの連携が取りやすくなったことも、リモート化を後押ししています。企業によってはフルリモート勤務に対応している場合や、週2〜3日だけの出社で済む柔軟な働き方が可能なケースもあります。勤務地を限定したい方や転勤を避けたい方にとっては、大きなメリットでしょう。
ただし、リモート勤務の可否や制度の内容は企業ごとに異なるため、応募の前に求人票や企業情報をしっかり確認することが大切です。

20代未経験者がゲーム業界に転職する際に必要な知識

未経験からゲーム業界を目指すのは、簡単ではありません。20代であればポテンシャル採用といった枠もありますが、業界の構造や開発の流れ、使用されている技術など、基礎的な知識はあらかじめ学んでおくべきでしょう。
ここでは、未経験者が押さえておくべき知識のうち、特に重要なものを3つ紹介します。

ゲーム業界の知識

ゲーム業界に未経験で挑戦するうえで、最初に取り組むべきは業界の構造や職種の理解、そして企業ごとの特徴を知ることです。そうした知識は、自分の適性を見極めたり、志望動機に説得力を持たせたりするうえでの基盤となります。

また、企業ごとの文化や強みも重要な比較ポイントです。大手メーカー、受託開発会社、スタートアップなどで求められる適性は異なり、入社後のギャップを防ぐためにも、事前の情報収集は不可欠です。
業界全体の課題やトレンド（人材不足、eスポーツの成長、サブスクリプション型モデルの普及など）を知っておけば、面接時に話せる内容にも深みが生まれ、志望動機にも現実味が増すでしょう。

「好きだから入りたい」ではなく、業界の仕組みを理解したうえで、どこで何をしたいのかを自分の言葉で具体的に説明できることが、選考で評価されるポイントになります。

ゲーム開発・制作の知識

未経験からゲーム業界を目指す場合、ゲームがどのように作られているのかという開発の基本的な流れを理解しておく必要があります。知識があるかどうかで、志望動機の具体性や入社後の適応力にも大きな差が出るでしょう。

一般的なゲーム開発の流れは、以下のとおりです。

1.企画・仕様設計（プランナーが中心）
2.プロトタイプの制作
3.実装・開発（プログラマー、デザイナーなどが担当）
4.テスト・デバッグ
5.リリース・運用・アップデート

開発プロセスを知っていれば、「自分がどの段階に関わる可能性があるのか」「その段階ではどのような役割が求められるのか」をイメージしやすくなり、面接時の受け答えにも深みが出てきます。
「どの工程に関わり、どんな価値を提供できるのか」を語れることが、転職成功への鍵となります。

ゲームエンジンの知識

ゲームエンジンに関する基本知識は、未経験者にとっても大きなアドバンテージになります。特に開発職を目指す場合、使用経験や操作スキルが、選考を左右するケースも珍しくありません。
ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要な機能を統合した開発ツールで、多くの現場ではUnityやUnreal Engineが使われています。たとえば、Unityでミニゲームや簡単なアプリを作り、ポートフォリオとして提出すれば、実務経験がなくても基礎力と学習意欲を持つ人材であることをアピールできます。
ゲーム業界では、学歴や職歴よりも「何を学び、何を作ったか」が重視されるため、自主制作の成果は評価につながりやすいポイントです。

20代未経験者が転職を成功させる5つのポイント

未経験からゲーム業界への転職を目指す際、「何から始めればいいのかわからない」と不安になる人も多いでしょう。特に20代はキャリアの初期段階にあるため、自信のなさや情報不足から、一歩を踏み出せずにいる人も少なくありません。

ここでは、20代未経験者がゲーム業界への転職を成功させるために押さえておきたい5つのポイントを解説します。

ゲームを仕事にしたい理由を考える

ゲーム業界に入りたい理由を聞かれて、「ゲームが好き」というだけでは、採用担当者の共感を得ることはできません。大切なのは、「なぜ“遊ぶ”側から“作る”側へ回りたいのか」を自分の言葉で説明できることです。
また、プレイヤーとしての視点と、開発者としての視点を分けて考えられているかも重要です。「ゲームが楽しい」ではなく、「どうすればユーザーに楽しんでもらえるか」を考える発想こそ、業界が求める姿勢です。
採用側が評価するのは、「好き」という気持ちを学びや行動に結びつけられる人材です。そのためにも、自己分析を通じて、「なぜ自分はゲームを仕事にしたいのか」を具体的に言語化しておきましょう。

企業や希望職種について研究する

ゲーム業界は非常に多様な世界です。家庭用ゲーム、スマートフォンアプリ、オンラインゲーム、ソーシャルゲームなど、ジャンルやプラットフォームによって求められるスキルや役割は大きく異なります。
また、企業によって開発体制や社風、ビジネスモデルもまったく違うため、事前の企業研究や職種理解が甘いと、入社後にギャップを感じてしまうかもしれません。
転職活動では「自分はどんなゲームを作りたいのか」や「どんな企業で働きたいのか」などの軸を持ち、そのうえで応募先企業の特徴を深く調べておくことが大切です。

企業研究の際には、以下のような情報に目を通しておくとよいでしょう。

・代表的なゲームタイトルやジャンル
・対象ユーザーや売上モデル（課金制・買い切り型など）
・自社開発か受託開発か、開発体制の違い
・公式サイトやプレスリリース、IR資料（上場企業の場合）

また、応募企業のゲームを実際にプレイし、自分なりの感想や改善点を考えておくことも有効です。これは面接で「その企業に入りたい理由」を語るうえで非常に説得力を持ちます。

前職の経験やスキルをアピールする

未経験だからといって、アピールできる強みがないとは限りません。たとえば、マーケティング職の経験者であれば、ユーザー分析・施策立案・広告運用の知識は、ゲーム運営やプロモーション業務で即戦力となることがあります。

こうしたスキルや経験を伝える際には、次の2点を意識すると効果的です。

・希望する職種に、自分の経験をどう活かせるかを明確にする
・成果や実績を数値・具体例で示す

業界未経験であることを補うには、「自分がこれまで何を経験し、どう応用できるのか」を論理的に伝えることが大切です。単に経験を語るのではなく、ゲーム業界の仕事に結びつけて説明することで、採用担当者も評価しやすくなるでしょう。

いきなり正社員を目指さない

正社員にこだわりすぎると、応募できる求人の幅が狭くなってしまいます。ゲーム業界では、まずは派遣社員や契約社員、アルバイトなどの形で現場に入り、実績を積んだ後に正社員へ登用されるケースも多く見られます。特にデバッガー職は、業界への入り口として定着しており、正社員登用制度を設けている企業も少なくありません。
もちろん、雇用形態に不安を感じる人もいるでしょう。しかし、「最初のステップ」として柔軟に捉えることで、挑戦できる機会は大きく広がります。まずは業界に足を踏み入れ、現場でスキルと信頼を積み重ねていくことが、結果として正社員への近道になることもあります。

転職エージェントを活用する

未経験からゲーム業界への転職を目指す場合、自己分析や業界研究、求人選定、応募書類の作成、面接対策など、やるべきことは多岐にわたります。すべてをひとりでこなすのは簡単ではありません。

そんなときに心強いのが、転職エージェントの存在です。とくにゲーム業界に特化したエージェントを活用することで、以下のようなサポートを受けられます。

・客観的な視点から、自分の強みや適性を見つけてもらえる
・業界特化の非公開求人や、未経験歓迎のポジションを紹介してもらえる
・企業の内情や求める人物像など、表に出ない情報が得られる
・応募書類の添削や面接対策、給与などの条件交渉をプロがサポートしてくれる

転職活動をひとりで抱え込まず、専門家の力を借りて進めることで、成功の確率は確実に高まるでしょう。

ゲーム業界への転職についてのよくある質問

最後に、ゲーム業界への転職についてのよくある質問をご紹介します。転職活動で不安や疑問を感じている方は参考にしてみてください。

Q. ゲーム業界の求人はどこで見つかりますか？

ゲーム業界の求人は、以下のような方法で探すことができます。

Q. ゲーム業界の自己PRや志望動機を考える際のコツは？

ゲーム業界での実績がない未経験者にとって、自己PRと志望動機は非常に重要な評価ポイントになります。以下は、それぞれを考える際のコツと例文です。参考にしてみてください。

【自己PRのコツ】
・自分の強みがゲーム業界でどう活かせるかを明確にする
・客観的な実績・経験を簡潔に盛り込む
・前職の業務内容と希望職種の接点を意識する

【自己PR 例文（営業職 → ゲーム業界マーケティング志望）】
私は前職で法人営業を担当し、年間で約80社のお客様と関係構築を行ってきました。中でも、既存顧客に向けたキャンペーン施策を提案・実行した際には、前年同時期と比較して売上を約20％改善することができました。
今後は、こうした顧客目線での提案力を活かして、ユーザー視点に立ったマーケティング施策に挑戦したいと考えています。

【志望動機のコツ】
・「なぜゲーム業界か」「なぜこの企業か」を分けて考える
・企業やタイトルについて具体的に調べて言及する
・将来どのように貢献したいかを明確に述べる

【志望動機 例文（プランナー職志望）】
子どもの頃からゲームに親しみ、「自分も誰かの記憶に残る作品を作りたい」と考えるようになりました。中でも貴社の『〇〇』は、シンプルなルールの中に奥深い戦略性があり、長く遊べる設計に強く感銘を受けました。
ユーザーに寄り添う企画力と、全体を俯瞰する視点を大切にする貴社の開発方針に共感し、私も一員としてチームに貢献したいと考えています。

Q. ゲーム業界の面接ではどのようなことを聞かれますか？

転職面接でよくある一般的な質問に加えて、ゲーム業界ならではの質問が加わることもあります。代表的なものとしては、以下のような質問です。

Q.ゲーム業界に転職する際にポートフォリオの作成は必要ですか？

プログラマー、デザイナー、シナリオライターなどの「制作職」では、ポートフォリオの提出が事実上必須です。未経験者であっても、自主制作の成果や学習過程を可視化できるポートフォリオが、選考での評価につながります。

【ポートフォリオに含めるべき情報】
・作品の概要：ジャンル、開発意図、対象ユーザーなど
・使用したスキル・技術：Unity、C#、Photoshop、After Effects など
・制作過程や工夫点：構想から完成までの流れ、課題と解決策
・作品数は複数が望ましい：1作のみだと判断しづらいため、最低でも2～3作を目安に提示すると信頼感が増す

【提出形式のポイント】
・PDF形式またはWebポートフォリオでまとめ、URLで提出できるように準備
・プログラマーの場合は、GitHubなどのコード共有サイトを活用するのも効果的
・クリエイティブ職は、作品画像に加え、コンセプトや制作意図の説明があると評価が高まる

まとめ

20代未経験からゲーム業界に転職するのは、決して簡単な道ではありません。専門性の高い業界である以上、一定の知識やスキル、そして実務への理解が求められます。しかし、学習意欲や業界への理解、そして自分の強みをどう活かすかを的確にアピールできれば、採用のチャンスは十分にあります。

また、転職活動に不安を感じているなら、ゲーム業界に精通した転職エージェントのサポートを活用してみましょう。プロの視点から、あなたの強みや適性を客観的に分析し、総合的なサポートを行ってくれます。「ゲームが好き」という気持ちを、キャリアに変えるため、まずは一歩踏み出しましょう。