転職相談はこちら転職相談はこちら お問い合わせお問い合わせ

大卒フリーターの割合は?正社員就職のコツやおすすめの職種を紹介

企業名が入ります

大学を卒業したものの、正社員にならずフリーターとして働く人が増えています。しかし、長期的なキャリア形成や経済的な安定を考えたとき、フリーターのままでいることに不安を感じている人が多いのも現実です。
「このままで大丈夫なのか」「今からでも正社員を目指せるのか」と悩んでいる方もいるでしょう。

本記事では、大卒フリーターの現状やメリット・デメリットを紹介します。また、正社員就職を目指すための具体的なコツ、そして未経験からでも挑戦しやすいおすすめ職種についても詳しく解説します。正社員就職を目指しているフリーターの方は、ぜひ参考にしてください。

大卒フリーターの割合



独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査によると、2021年時点で大学卒業直後にフリーターになった人の割合は、男女ともに約1割にとどまっています。一方、卒業後すぐに正社員として就職した人は8割以上に上り、依然として正社員就職が一般的な進路となっていることが分かります。



引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 p21 図表1-2 性・学歴別、離学直後の状況

大卒のフリーターは女性が多い

同機構の調査によれば、25〜29歳時点でフリーター経験がある大卒者の割合は、男性が18.0%、女性が18.6%でした。わずかな差ではありますが、女性の方がやや高い割合となっています。背景には、結婚や出産といったライフイベントを見据え、より柔軟な働き方を志向する女性が多いことが影響していると考えられます。



引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 p105 図表4-4 学歴・年齢ごとのフリーター経験率(2021年調査のみ)

年々大卒フリーターの数は増えている

前述のとおり、大学卒業直後にフリーターとなる人の割合は、男女ともに1割程度でした。では、その後の状況はどうなっているのでしょうか。

独立行政法人労働政策研究・研修機構の同資料によると、25〜29歳時点でフリーター経験がある大卒者(大学・大学院卒)の割合は、2001年の11.0%から2021年には43.5%へと大きく増加しています。このことから、新卒でいったん正社員として就職したものの、早期離職を経てフリーターとなるケースが多い実態が読み取れます。



引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 p104 図表4-1 フリーター経験者の学歴構成(25〜29歳のみ)

大卒フリーターになる人の理由

大卒フリーターとなる背景には、就職活動の失敗や入社後のミスマッチなど、さまざまな事情が影響しています。
ここでは、大卒フリーターになる代表的な3つの理由を解説します。

そもそも就活をしていない

在学中に就職活動を行わないまま卒業し、そのままフリーターとして働き始めるケースがあります。
「やりたい仕事が見つからない」「就職活動に対するモチベーションが湧かない」などの理由で、就職活動自体を見送る学生も少なくありません。また、大学生活を優先するうちに就活のタイミングを逃し、卒業後にアルバイト生活へ移行する例も見受けられます。

就活はしたけど内定が出なかった

就職活動には取り組んだものの、内定を得られなかったケースも多くあります。
特に、人気業界や大手企業に応募が集中する一方で、準備不足や自己PRの不十分さから選考で苦戦する例が目立ちます。さらに、コロナ禍など外部環境の影響で採用枠が大幅に縮小した年に卒業した層は、個人の努力だけでは乗り越えられない厳しい状況に直面しました。こうした背景から、卒業後にやむを得ずアルバイト生活を選択する人は多くいます。

新卒入社した会社を早期退職した

入社前に抱いていた期待と現実とのギャップや、職場環境・待遇面への不満などを理由に、早期離職を選ぶ人も一定数存在します。
厚生労働省の調査によれば、新卒で就職した人の約3割が3年以内に離職しているというデータがあります。離職後に次の正社員就職が難航し、アルバイト期間が長期化してしまうケースも少なくありません。

出典:厚生労働省「学歴別就職後3年以内離職率の推移

大卒フリーターのメリット

フリーターという働き方には、次のようなメリットがあります。

・自分のペースで働ける
・様々な仕事を経験できる
・正社員よりも責任が少ない

それぞれ解説します。

自分のペースで働ける

大卒フリーターの大きなメリットは、労働時間や働き方を自分で柔軟に選べることです。正社員の場合、決められた勤務時間に縛られ、残業や休日出勤が発生することも少なくありません。
一方で、フリーターはシフト制の仕事が中心となるため、ライフスタイルや希望に応じて働き方を調整できます。この柔軟性を活かして、将来のキャリアチェンジに備えたスキル習得や資格取得に取り組むなど、自己投資の時間を確保することも可能です。長期的な視点で見れば、合理的な選択肢となる場合もあるでしょう。

様々な仕事を経験できる

フリーターであれば、職種や業界にとらわれず、幅広い仕事にチャレンジすることができます。正社員では、副業や兼業に制限がある場合が多いですが、フリーターならアルバイトを複数掛け持ちすることも可能です。そのため、より多くの現場経験を積むことができます。
特に若いうちは、多様な仕事を経験することで、自分の適性や本当にやりたいことを見極める材料にもなります。また、アルバイトで得た具体的なスキルや成果をうまくアピールできれば、後の転職活動において正社員採用の大きな武器にもなります。

正社員よりも責任が少ない

フリーターは、正社員に比べて業務における責任範囲が限定されています。正社員にはプロジェクトの進行管理や売上目標の達成、部下の指導・育成など、プレッシャーを伴う役割が求められます。

一方で、フリーターは日々の業務を着実にこなせばよく、組織運営に関わる重圧を負う場面はほぼありません。もちろん、長期的なキャリアアップを目指すのであれば、いずれは一定の責任を担うことが求められます。しかし、まずは無理のない環境で社会経験を積み、自分に合った働き方を探る段階において、フリーターという立場は十分に意義のある選択肢といえるでしょう。

大卒フリーターのデメリット



大卒フリーターには特有のメリットがある一方で、次のようなデメリットも存在します。

・社会的信用が得られにくい
・収入アップやキャリアアップが難しい
・解雇されるリスクがある

詳しく見ていきましょう。

社会的信用が得られにくい

フリーターという立場は、社会的信用を得にくいという現実があります。一般的に、金融機関でのローン審査やクレジットカードの発行、賃貸契約などでは、安定した収入と雇用形態が重視されます。非正規雇用であるフリーターは、雇用の継続性や収入の安定性に不安があるとみなされ、「信用リスクが高い」と判断されることが少なくありません。

また、結婚やライフプランの設計においても、経済的な安定性を求められる場面は多く、社会的信用の低さが将来的なハードルとなる可能性があります。たとえ複数のアルバイトを掛け持ちして現在の収入が高かったとしても、雇用の安定性を重視する日本社会においては、フリーターという立場が不利に働きやすいのが実情です。

収入アップやキャリアアップが難しい

収入アップやキャリアアップが難しいという点も、大卒フリーターの大きなデメリットです。正社員であれば、昇給や賞与、役職登用などによって収入が段階的に上がっていきます。しかし、フリーターは基本的に時給制で、長期間働いても賃金水準が大きく上がることはほとんどありません。
また、職務内容も補助的な業務に限定されることが多く、専門的なスキルや実績は積みにくいでしょう。そのため、年齢を重ねてもキャリアパスが描きづらく、将来的に正社員への転職や安定した職に就く際に、不利になる可能性があります。

解雇されるリスクがある

アルバイトやパートは有期雇用契約であるため、期間が満了すれば雇用が終了するリスクがあります。また、景気悪化や人員整理の局面では、正社員よりもフリーターの方が先に解雇対象となりやすい傾向にあります。
さらに、病気やケガなどで一時的に働けなくなった場合も、傷病手当などの社会保障を受けられないケースが多く、収入が途絶えてしまうリスクも無視できません。
こうした不安を抱えながら働かなければならない点は、フリーターの大きなデメリットと言えるでしょう。

大卒フリーターから正社員として採用されるコツ

大卒フリーターから正社員を目指す場合、ただ求人に応募すれば良いというわけではありません。現状を正しく把握し、情報収集や自己分析を怠らず、できるだけ早く行動することが重要です。
ここでは、大卒フリーターから正社員への転職を成功させるためのコツを紹介します。

卒業後3年以内に求人に応募する

大卒フリーターから正社員を目指す場合、できるだけ早い段階で就職活動を開始することが重要です。多くの企業が「第二新卒枠」を設けており、卒業後概ね3年以内であれば、未経験者でもポテンシャル採用される可能性が高いからです。この枠では、新卒同様に人物重視の選考が行われることが多く、経験の浅さが致命的なハンデになりにくい傾向があります。

一方で、フリーター期間が4年以上に及ぶと、企業側は「なぜ今まで正社員にならなかったのか」「仕事への本気度はあるのか」といった点に厳しい目を向けるようになります。実際、独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査でも、フリーター期間が長引くほど正社員転職の成功率が下がるというデータが示されています。



引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 p128 図表4-43 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合

企業研究や自己分析を徹底する

大卒フリーターから正社員を目指すうえでは、企業研究や自己分析は欠かせません。
まず、自己分析では、フリーター期間中に培った経験やスキルを棚卸し、「どんな場面で自分が力を発揮できたか」「働くうえで何を大切にしたいか」を明確にしましょう。アルバイト経験で得た接客スキルやコミュニケーション力なども、正社員の仕事に活かせるアピールポイントになります。
企業研究では、志望する企業の事業内容、求める人物像、社風などを事前にしっかり把握しておくことが重要です。応募する企業に対して、「なぜその会社を選んだのか」「自分がどう貢献できるか」を具体的に語れるように準備しておくと、面接での説得力が高まります。

「フリーター経験=マイナス」と考える必要はありません。大切なのは、自分の経験をポジティブに変換し、企業に対して自分の魅力をしっかり伝えるための準備を徹底することです。

エージェントを利用する

就職活動を一人で進めるのが不安な場合は、エージェントを積極的に活用しましょう。自己流での就職活動では、求人探しや書類作成、面接対策などすべてを一人でこなす必要がありますが、エージェントを利用すれば、これらのプロセスを手厚くサポートしてもらえます。
また、個別にアドバイスを受けられるため、自分だけでは気づきにくい改善点を客観的に把握できるのも大きなメリットです。エージェントを上手に活用することで、就職活動をよりスムーズに進め、内定獲得の可能性を高めることができるでしょう。

以下は、エージェントで受けられる主なサポート内容です。




大卒フリーターにおすすめの9つの職種



ここからは、大卒フリーターに特におすすめできる9つの職種について、具体的に解説します。

1. 営業職

営業職は、未経験から正社員になりやすい代表的な職種のひとつです。求められるのは経験よりも、コミュニケーション能力と目標達成に向かう意欲です。アルバイトで接客や販売の経験があれば、十分に評価対象になります。
営業職には、法人営業や個人向け営業など幅広い分野があり、頑張りが収入に直結するインセンティブ制度を導入している企業がほとんどです。成績次第では、早期に年収アップを実現することも可能なため、短期間で経済的な自立を目指したい人にも向いています。




2. 事務職

事務職は、安定志向の大卒フリーターに人気の職種です。基本的なPC操作ができればスタートラインに立てるため、正社員登用も比較的目指しやすいでしょう。ただし、人気の高い分野であるため、他の職種と比べると競争率はやや高めです。
特に、未経験者歓迎の一般事務や営業事務、総務アシスタントなどの求人は多く、キャリアを重ねれば人事や経理など専門分野へのステップアップも期待できます。派遣社員スタートで正社員化を狙うルートも現実的です。




3. プログラマー

IT業界は慢性的な人手不足が続いており、プログラマーは未経験者でも育成枠として積極採用される傾向にあります。大卒であれば、一定の学習能力があるとみなされるため、スクールや独学で基礎を身につけておけば、十分にチャンスがあります。
入社後もスキルアップを重ねることで、システムエンジニア(SE)やITコンサルタントなど高収入・高スキル職への道が開けます。若いうちにITスキルを磨くことは、将来のキャリアにおいて大きな武器となるでしょう。




4. 公務員

安定志向を重視するなら、公務員は非常に有力な選択肢です。各自治体や官庁が実施する採用試験に合格すれば、正規職員として働くことができます。また、自治体によっては、大学卒業後3年以内や25歳以下など、若年層向けの特別採用枠を設けている場合もあります。こうした枠では、社会人経験が浅いフリーターでも、年齢や職歴にとらわれず受験できるため、正規雇用のチャンスも広がるでしょう。

ただし、公務員試験には筆記試験(一般教養・専門試験など)と面接試験が含まれるため、計画的に勉強時間を確保して対策を進めることが重要です。合格すれば、安定した給与体系、手厚い福利厚生、明確な昇進ルートが整った環境で、長期的なキャリア形成を図ることができます。




5. 接客業

接客業は、アルバイト経験を正社員就職に活かしやすい代表的な職種のひとつです。飲食店、小売店、ホテル、アパレルなど、さまざまな業態があり、サービス精神やコミュニケーション力が特に重視されます。アルバイト経験で培った接客マナーや臨機応変な対応力を、そのまま強みとしてアピールできる点が大きなメリットといえます。
正社員登用制度を整備している企業も多く、アルバイトから正社員へとキャリアアップし、将来的には店長やエリアマネージャーといったマネジメントポジションを目指すことも可能です。




6. 製造業(工場)

製造業は、未経験者を積極的に受け入れる職場が多く、コツコツと作業に取り組むのが得意な人に向いています。主な仕事は、製品の組立や検査、梱包、ライン作業などです。フォークリフトやクレーン操作といった専門資格を取得すれば、採用選考やキャリアアップの場面で有利に働くでしょう。
ものづくりに興味がある人や、黙々と作業に集中したい人にとっては、製造業は長く働ける環境と言えます。




7. コールセンター

コールセンター業務は、未経験からでもスタートしやすく、勤務シフトの柔軟性が高い職種です。業務内容は、大きく「受信(インバウンド)」と「発信(アウトバウンド)」に分かれ、受信では問い合わせ対応、発信では商品案内やアポイント取得などを担当します。
研修制度が整っている企業が多いため、未経験でも安心してスキルを身につけることができます。顧客対応の場面ではクレーム処理などストレスのかかる対応もあるため、冷静な判断力やストレス耐性は必要でしょう。
成績に応じたインセンティブ制度を導入している企業も多く、実績次第ではスーパーバイザー(SV)やセンターマネージャーなど管理職へのキャリアアップも十分に可能です。




8. 清掃員

清掃業務は、未経験から始めやすく、年齢に関係なく長く働ける職種のひとつです。景気に左右されにくく、社会に不可欠なインフラ業務でもあるため、比較的安定した収入が見込めます。
勤務先はオフィスビルや商業施設、病院などさまざまで、現場によって作業内容は異なります。 勤務時間は早朝や夜間中心となる場合も多く、ライフスタイルとの調整が必要でしょう。経験を積んで「ビルクリーニング技能士」などの資格を取得すれば、現場リーダーや清掃管理責任者といったポジションへのキャリアアップも目指せます。 




9. 警備員

警備業務は、オフィスビル、商業施設、工事現場などの現場で「安全と安心」を守るために欠かせない存在です。警備業界では、未経験者向けに法定研修(新任教育20時間以上)が義務付けられており、スタート時に基本的な知識とスキルを身につけることができます。施設警備や交通誘導警備などは、一定の体力と規律意識があれば、未経験からでも長期的に安定して働けるでしょう。

交通誘導警備業務検定や警備員指導教育責任者などの資格を取得することで、収入アップや現場責任者へのキャリアアップも目指せます。




就職活動についてのよくある質問

ここでは、就職活動についてのよくある質問について、実践的なアドバイスをまとめました。

Q. 履歴書の書き方のポイントはありますか?

はい。履歴書を書く際には、読み手に好印象を与え、正社員としての意欲と適性を伝える工夫が必要です。

履歴書作成時に意識すべきポイントは、以下のとおりです。




Q. 大卒のフリーターが面接でよく聞かれる質問はありますか?

はい。大卒フリーターの場合、面接でよく聞かれる質問には傾向があります。
特にキャリアの空白期間や、正社員志望の動機については必ず聞かれると考えておくべきです。

頻出する質問としては以下のようなものがあります。回答時のポイントも参考にしてください。




Q. フリーター期間が長いと正社員に転職しにくくなりますか?

はい、フリーター期間が長くなればなるほど、正社員転職は難しくなる傾向があります。

フリーター期間が長いと、企業側は「なぜ長期間フリーターだったのか」「正社員になった場合、すぐに辞めてしまわないか」という懸念を抱きやすくなります。アルバイトでは責任ある業務を任される機会が限られるため、年齢に見合うスキルやキャリア形成が十分ではないと判断されかねません。

特に、卒業後3年以上が経過すると「第二新卒枠」への応募が難しくなり、ポテンシャル採用ではなく即戦力を求められます。その結果、未経験で挑戦できる求人が減り、より高いスキルや資格がないと転職活動は厳しくなります。とはいえ、可能性がなくなるわけではありませんが、できるだけ早期に転職活動を始めることをおすすめします。

まとめ

大卒フリーターという立場は、かつてよりも一般的になりつつある一方で、長期的なキャリアや経済的な安定を考えたとき、課題も多い働き方です。フリーターであること自体が問題なのではなく、「これからどのようにキャリアを築いていくか」が重要だと言えます。

フリーター期間中に培ったスキルや経験をポジティブに捉え、正社員就職に向けた具体的なアクションを早めに起こすことが転職成功への近道です。卒業後3年以内というチャンスを活かし、企業研究や自己分析を徹底しましょう。転職エージェントなどプロの力も積極的に活用すれば、現状を打開することは十分に可能です。

大卒という学歴は、今もなお大きな武器です。しかし、それを活かせるかどうかは、これからの行動次第です。焦らず、着実に、正社員として安定したキャリアを築くための準備を進めてください。

share on

平均面談回数10回以上、月間対応人数限定15名、圧倒的満足度口コミ星5 平均面談回数10回以上、月間対応人数限定15名、圧倒的満足度口コミ星5

どこよりも、誰よりも
あなたの理想に寄り添うサポート

理想を叶える

平均面談回数10回以上、月間対応人数限定15名、圧倒的満足度口コミ星5 平均面談回数10回以上、月間対応人数限定15名、圧倒的満足度口コミ星5