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大学中退者が正社員になれる?就職活動のポイントを解説

企業名が入ります

「大学を中退すると正社員になるのは難しい」と思っていませんか?
確かに、大卒者と比べると、大学中退者は就職市場で一定のハンデを背負うことがあります。しかし、それは決して絶対的なものではありません。適切な準備と行動をすれば、十分に正社員としてのキャリアを築くことが可能です。
本記事では、大学中退者が正社員として就職するための具体的な方法を解説します。中退者でも就職できる理由や、就職活動で直面しやすい課題とその対策、さらに成功するためのポイントを詳しく紹介します。大学を中退したけれど正社員を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

【結論】大学中退者の正社員就職は十分可能である



大学を中退すると、「就職は厳しいのでは?」と不安を感じる人は少なくないでしょう。しかし、実際には大学中退者でも正社員として就職することは十分に可能です。特に20代の採用市場では、スキルや経験よりもポテンシャルが重視される傾向があり、中退者にも十分なチャンスがあります。
ここでは、大学中退者であっても正社員として就職できる理由を詳しく解説します。

高卒扱いになるが就職の道は開かれている

大学を中退すると、学歴上は「高卒」扱いとなり、「大卒以上」を条件とする求人には応募できません。そのため、選択肢が狭まるのは事実です。
しかし、現在の採用市場では「学歴不問」や「高卒以上」とする企業も多く、特に未経験者向けの求人は豊富にあります。また、職種によっては学歴よりも実務スキルや適性が重視されるケースも少なくありません。たとえば、営業職やITエンジニア、販売職などは、未経験からでも正社員として採用されやすい分野です。
「大学中退だから」と悲観するのではなく、自分の強みを活かせる仕事を探すことが大切です。

中退理由をポジティブに説明できれば採用につながる

履歴書に「大学中退」と記載している場合、採用面接で「なぜ中退したのか?」と質問されるのはほぼ確実です。この回答次第で、採用の可否が大きく左右されると言っても過言ではありません。
中退の理由が「学業不振」や「人間関係の問題」だった場合、それをそのまま伝えるのは避けたほうがよいでしょう。重要なのは、過去の経験をどう捉え、そこから何を学び、それを今後どう活かすのかを前向きに伝えることです。以下の回答例を参考にしてください。

【回答例】

✕悪い例:
「大学の勉強についていけず、中退しました。」

◯良い例:
「学業よりも実践的な経験を積みたいと考え、大学を中退しました。その後、アルバイトを通じて社会経験を重ね、働くことの楽しさと責任を学びました。これらの経験を活かし、今後は正社員として貢献していきたいと考えています。」

このように、中退を単なるネガティブな出来事として語るのではなく、学びや成長につなげる形で伝えることが大切です。過去の選択を前向きに振り返り、自分なりの成長や意欲を示せば、面接官の印象も大きく変わるでしょう。

フリーター期間が短ければ就職に有利に働く

大学中退後にフリーターとして過ごすこと自体は珍しくありません。しかし、その期間が長くなるほど正社員としての就職は難しくなる傾向があります。企業側は「なぜすぐに正社員として働かなかったのか?」と疑問を抱くためです。
関連記事:「フリーターの職業欄への正しい書き方やキャリア形成ガイド」をご覧いただけます。
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究 報告書」によると、ニート期間が長くなるほど、就業率が低下する傾向があることがわかっています。例えば、ニート期間が1年以下の場合、44.2%が就職できていますが、5年以上になるとその割合は42.3%に低下し、逆に就職できなかった人の割合が30.2%から42.3%と増加しています。



出典:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究 報告書 13p

こうした傾向を踏まえると、できるだけ早く就職活動を始めることが大切です。もしフリーター期間が長い場合は、その間に何を学び、どのようなスキルを身につけたのかをアピールできるよう準備しておきましょう。

20代のうちは経歴のハンデが少ない

20代の就職市場では、即戦力よりも「将来性」を重視される傾向があります。特に未経験者歓迎の求人では、「この人を育てれば、将来的に戦力になるか」という視点で選考が行われるため、学歴よりも仕事への意欲やポテンシャルが評価されやすいのです。
実際、大学を中退した場合でも、すぐに就職活動を始めれば正社員として採用される可能性は高まります。若いほど企業は「伸びしろ」に期待しやすく、長期的な育成を前提に採用を進める傾向があるからです。
一方、30代以降になると、企業が求めるのは即戦力となる実務経験です。そのため、就職のハードルは高くなります。正社員としての就職を目指すなら、できるだけ早めに行動を起こすべきでしょう。

大学中退が正社員就職の障壁になるケース

大学中退者でも正社員として就職することは十分に可能ですが、誰もがスムーズに内定を得られるわけではありません。企業は中退した理由やその後の行動、正社員としての適性などを総合的に判断するため、準備が不十分だと大学中退が就職のハードルとなってしまいます。
ここでは、大学中退者が就職活動で直面しやすい障壁について解説します。

中退後の期間が長く、空白の時間が目立つ

大学中退後、フリーターや無職の期間が長引くほど就職市場で不利になります。特別な事情がなく長期間フリーターを続けていると、「正社員としての責任を果たせるのか」「仕事への意欲はあるのか」と懸念されてしまいます。
しかし、その期間にアルバイトやボランティア活動、資格取得の勉強などに積極的に取り組んでいた場合、それを評価する企業もあります。大切なのは、空白期間をどのように過ごし、どんな経験を積んできたのかを明確に伝えることです。

中退理由を明確に説明できないまま面接に臨む

採用面接で中退理由を問われた際に、曖昧な説明をしてしまうと「計画性に欠けるのでは?」「仕事もすぐに辞めてしまうのでは?」といった不安を採用担当者に抱かせてしまいます。企業は、新卒・中途を問わず「長く働けるか」「責任感があるか」を重要視するため、中退の理由を明確かつ前向きに説明できるかどうかが、選考の大きなポイントになります。

就職先に求める条件が多すぎて選択肢を狭める

就職活動をする際、多くの人が「希望する職種」や「理想の労働環境」を考えます。しかし、条件を細かく設定しすぎると、応募できる企業の数が大幅に減り、結果として就職のチャンスを逃す可能性が高くなります。
特に大学を中退した場合、「大卒以上」を応募条件とする企業にはエントリーできないため、そもそもの選択肢が限られています。そこに待遇や業務内容へのこだわりを強く持ちすぎると、さらに選択肢が狭まり、就職活動が長引く要因になりかねません。
もちろん、働くうえで譲れない条件を持つことは重要です。ただし、すべての希望を満たす企業を探し続けるのではなく、「絶対に譲れない部分」と「妥協できる部分」を整理し、優先順位を明確にすることが大切です。

自己分析や企業研究が不足している状態で応募する

「とりあえず応募する」という姿勢では、面接での受け答えが曖昧になり、採用に結びつきにくくなります。特に大学を中退した場合、学歴以外の強みをしっかり伝えることが重要ですが、自己分析や企業研究が不十分だと、企業側に熱意が伝わらないまま終わってしまいます。
また、大学中退者は「なぜ中退したのか?」「その経験をどう活かすのか?」といった点についても説明が求められることが多く、準備不足だと説得力を欠いてしまいます。自己分析を通じて、自分の強みや興味を整理し、大学中退という経験を前向きに伝えられるよう準備することが大切です。

サポートを活用せず、一人で就職活動を進めようとする

正社員としての就職を目指す場合、情報収集、応募書類の作成、面接対策など、さまざまな準備が必要になります。しかし、これらをすべて一人で進めると、効率が悪いだけでなく、適切な対策ができないまま時間が過ぎてしまう可能性があります。
特に、就職活動の経験が少ない人にとっては、企業の選び方や面接でのアピール方法のコツが分からず、結果が出るまでに時間がかかるケースも少なくありません。さらに、一般的な転職サイトやハローワークの求人情報に頼るだけでは、選択肢が限られ、自分に合った企業や職種を見落としてしまうこともあります。
実際に、「大卒以上」を応募条件とする企業は多く、大学中退者が応募できる求人は相対的に少なくなります。そのため、キャリア支援サービスや就職エージェントを利用して、幅広く情報を集めることが就職成功のポイントとなります。

大学中退から正社員になるための方法




大学を中退したからといって、正社員になる道が閉ざされるわけではありません。現在の求人市場では「学歴不問」「未経験OK」といった条件の企業も多く、戦略的に就職活動を進めることで、中退という経歴をカバーすることが可能です。
ここでは、大学中退者が正社員になるために有効な方法を紹介します。

正社員登用制度を利用する

企業の中には、アルバイトや契約社員として採用した後、正社員へと登用する制度を設けているところがあります。この「正社員登用制度」を活用すれば、まずは非正規雇用として経験を積みながら、ゆくゆくは正社員として働くことができます。
特に、大手企業の販売・接客業や飲食業、コールセンター、メーカーの工場勤務などでは、一定期間の勤務を経て正社員になれるケースが多く見られます。企業側としても、既に業務に慣れ、働きぶりがわかっている従業員を正社員として登用するほうが、ゼロから採用するよりもリスクが少ないため、積極的にこの制度を利用するのは合理的な選択肢と言えます。
ただし、すべての企業が登用制度を設けているわけではありません。中には、登用制度を設けてはいるが、登用実績がないというケースもあります。応募の際には、過去に登用実績があるか、どのような条件を満たせば正社員になれるのかを確認することが重要です。

求人サイトを活用する

就職活動の基本となるのが、求人サイトの利用です。大学中退者向けの求人を探す際は、「学歴不問」「未経験歓迎」「第二新卒歓迎」などの条件で検索すると、応募可能な求人を絞り込めるでしょう。
求人サイトの最大のメリットは、豊富な求人情報を自分のペースでチェックできる点です。しかし、サイトに掲載されている情報だけでは、企業の実態を十分に把握できません。給与や福利厚生の詳細、社内の雰囲気などは、企業のホームページや口コミサイトを併せて確認することで、より正確な判断ができるでしょう。応募前に十分なリサーチを行い、ミスマッチを防ぐことが大切です。

ハローワークを訪れる

ハローワークは、全国各地に設置されている公的な就職支援機関です。ハローワークでは、求人紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策のアドバイスを受けることもできます。
特に、地元企業の求人が多いため、地域での就職を考えている人にとっては有効な手段となるでしょう。また、若年層向けの支援制度として「わかものハローワーク」や「地域若者サポートステーション」などもあり、より手厚い支援を受けることが可能です。
ただし、ハローワークの求人には企業側が無料で掲載できるため、一般的な求人サイトに比べて質の悪い求人が紛れ込んでいることもあります。中には、低賃金や労働環境の悪い「ブラック企業」の求人が含まれているケースも報告されているため、応募の際には給与や雇用条件を慎重に確認しましょう。

知人や友人のコネクションを活用して仕事を見つける

身近な人脈を活用するのも、就職活動の有効な手段の一つです。知人や友人に相談することで、思わぬ紹介や推薦につながることがあります。
企業側にとっても、社員や取引先からの紹介は信頼性が高く、採用のミスマッチが少ないため、通常の求人募集よりもスムーズに採用が決まるケースがあります。特に、中小企業やベンチャー企業では、求人サイトに掲載しない「非公開求人」を社内の紹介制度などで採用することもあり、人脈を通じた就職は意外と効果的です。
ただし、紹介された企業が必ずしも自分に合っているとは限らないため、業務内容や労働条件をしっかり確認したうえで判断することが大切です。

就職エージェントを登録する

就職エージェントは、転職や就職を希望する人に対し、キャリアアドバイザーが個別にサポートを行うサービスです。高卒や大学中退者に特化した支援を行うエージェントもあり、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、企業との交渉といったサポートを無料で受けられます。
エージェントを利用する最大のメリットは、企業の採用基準や職場環境について、求人情報だけでは得られない詳しい情報を得られることです。企業文化や具体的な業務内容を事前に把握できるため、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
また、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえることもあり、選択肢が広がる点も魅力です。特に、書類選考や面接に不安を感じている人は、エージェントのサポートを受けながら準備を進めることで、内定を獲得できる確率はぐんと高まるでしょう。

大学中退者におすすめの職種

大学中退者におすすめするのは、学歴よりも実力や意欲を重視する職種です。未経験者を積極的に採用する業界では、スキルや経験を身につけることで十分に活躍できる可能性があります。ここでは、大学中退者におすすめの職種を紹介します。

営業職

営業職は、企業の売上に直結する重要なポジションです。そのため、求められるのは「コミュニケーション能力」や「行動力」であり、学歴による評価はそれほど大きくありません。実際、大卒と比べても大学中退者が不利になりにくい職種の一つと言えます。
また、未経験者向けの求人が多く、研修制度が充実している企業も多いため、ゼロからのスタートでも安心して学べます。営業職は成果を重視する傾向が強く、実績を積めば学歴に関係なくキャリアアップの道が開ける点も魅力です。

営業職の特徴
ポテンシャルを重視し、未経験者を積極的に採用している企業が多い。
・成果主義で、実績を積めば昇進や高収入につながる。
・顧客との信頼関係を築く力が求められるため、対人スキルが重要。

販売職

販売職は、店舗での接客や商品販売を担当する仕事です。アパレル・家電・飲食・スーパーなど、さまざまな業界で求人があり、学歴よりも「顧客対応力」が重要視されるので未経験者でもスタートしやすい職種です。
また、アルバイトから正社員登用制度を活用し、キャリアアップを目指すことも可能です。経験を積むことで、店長やエリアマネージャーといった管理職へ昇進する道も開かれています。さらに、接客を通じて顧客のニーズを理解し、適切な提案ができるスキルを磨けば、営業職やカスタマーサポート職への転職もしやすくなるでしょう。

販売職の特徴
・学歴不問の求人が多く、未経験者でも挑戦しやすい。
・接客経験を積むことで、コミュニケーション能力がキャリアの強みになる。
・正社員登用制度を設けている企業も多く、アルバイトからのキャリアアップが可能。

事務職

事務職は、企業のバックオフィス業務を支える仕事です。主な業務内容は、書類作成やデータ入力、電話対応、顧客対応など多岐にわたります。特別な資格がなくても応募できる求人が多いため、大学中退者にとっても選択肢の一つになります。
ただし、事務職は人気が高く、応募が集中しやすい職種でもあります。そのため、パソコンスキルやビジネスマナーを身につけておくと、採用の可能性が高まります。また、経理や総務などの専門職へのステップアップを目指す場合は、簿記や秘書検定といった資格取得を視野に入れるのも良いでしょう。

事務職の特徴
・未経験でも応募できる求人はあるが、競争率が高い。
・デスクワーク中心で、定時勤務の企業が多く、安定した環境で働ける。
・経理、総務、人事などの専門職にキャリアアップ可能。

IT関連職

IT関連職は、システムやソフトウェアの開発、運用、データ分析、サポートなど、IT技術を活用した仕事です。IT業界は慢性的な人材不足に直面しており、学歴を問わず未経験者を採用する企業も多くあります。特にプログラマーやWebエンジニアなどは、実力が評価されるため、大学中退のハンデを感じることなくキャリアを築くことが可能です。
未経験からIT業界に挑戦する場合、最新の技術を習得するための努力が欠かせません。しっかりと実力をつければ、将来的には高収入も期待できる業界です。

IT関連職の特徴
・学歴よりもスキルが重視され、未経験でも技術を習得すれば転職が可能。
・エンジニア不足が続いており、安定した需要が見込まれる業界。
・スキルを学べる環境が整っており、学習コンテンツも充実している。

公務員

公務員試験は、受験区分や募集要項に基づいて実施されるため、一定の学歴要件を満たせば受験が可能な場合が多く、学歴が必ずしも大きな障壁にはなりません。例えば、「高卒程度」区分では、指定された学歴条件をクリアしていれば、大学中退者でも応募できます。ただし、職種によっては「大卒以上」が必須とされる場合もあるため、事前に各自治体や機関の募集要項をしっかり確認することが重要です。
公務員には、地方自治体の職員、警察官、消防士、郵便局員など多様な職種があり、安定した雇用や充実した福利厚生が魅力です。その一方で、採用には筆記試験や面接など複数の試験を突破する必要があり、計画的な学習と入念な対策が求められます。

公務員の特徴
・学歴を問わず受験できる試験があり、「高卒程度」区分なら大学中退者でも挑戦できる。
・雇用が安定しており、福利厚生も充実しているため、長期的に働きやすい。
・筆記試験や面接に向けた対策が必要で、事前の計画的な学習が求められる。

大学中退者が正社員就職を成功させるポイント




大学を中退して正社員を目指す場合、就職活動を成功させるにはいくつかのポイントを意識することが重要です。中退の理由や仕事への意欲を明確に伝え、適切な準備を進めることで、学歴によるハンデを最小限に抑えることができるでしょう。
ここでは、大学中退者が正社員として就職するために押さえておくべきポイントを解説します。

学生時代に得た学びや自分の強みと弱みを整理する

学生時代に得た知識や経験は、就職活動に十分活かせます。授業やゼミで学んだこと、サークル活動での経験、アルバイトを通じて身につけたスキルなどを整理し、それらがどのように仕事に結びつくのかを考えてみましょう。
また、自分の強みと弱みを理解しておくことも重要です。「人と話すのが得意で営業に向いている」「計画を立てるのは苦手だが、最近はタスク管理を意識して改善している」など、客観的に自己分析をすることで、適職選びや自己PRの際に役立ちます。
就職活動では、どんな経験をし、そこから何を学んだのかが問われます。これまでの経験を振り返り、自分なりの強みを明確にしておきましょう。

中退理由や中退後の行動から学んだことをしっかり説明する

最終学歴が大学中退であれば、採用面接で中退理由を聞かれるのはほぼ確実です。
中退という事実自体は変えられませんが、重要なのは、その経験をどのように捉え、今後のキャリアにどう活かそうとしているのかを明確に伝えることです。特に、以下のポイントを意識すると、説得力のある回答になります。
・中退した理由を簡潔に説明する(ネガティブな印象を与えないよう配慮する)
・その経験を通じて何を学んだのかを明確にする
・学びを今後のキャリアにどう活かすのかを示す

【回答例】

「大学で学んでいた分野と、自分が本当に興味を持ち、キャリアにしたいと考えた分野が異なっていることに気づきました。そこで、進路を見直し、実務経験を積みながら専門性を高める道を選びました。中退後は、関連する資格取得の勉強をしながら、アルバイトを通じて業界の現場を経験しました。この経験を活かし、御社で実務を学びながら、さらに専門性を深めていきたいと考えています。」

興味のある業界や職種を絞り込む

「とにかく正社員になりたい」と考えて手当たり次第に応募するのは非効率です。まずは、興味のある業界や職種を絞り込み、「なぜその仕事を選びたいのか」「その業界でどのように成長していきたいのか」を明確にしましょう。
例えば、接客が好きなら販売職や営業職、人と接するよりもコツコツ作業するほうが得意なら事務職やITエンジニアなど、自分の適性や興味を考慮して選ぶことが大切です。また、応募前に業界や企業の研究を行い、仕事内容や将来のキャリアパスを理解しておくことで、面接でも説得力のある受け答えができるようになります。

就活スケジュールを明確に設定する

就職活動を成功させるには、計画的に進めることが大切です。一般的な流れとしては、「自己分析」→「業界・企業研究」→「選考対策」→「内定」と進んでいきますが、いつまでに内定を獲得したいのかを明確にし、そこから逆算してスケジュールを立てるとよいでしょう。
また、ビジネスマナーの習得や身だしなみの整備、証明写真や履歴書の準備も早めに進めておくことが重要です。こうした細かな準備を後回しにすると、選考が本格化した際に焦る原因になりかねません。余裕を持って行動できるよう、早い段階から計画的に進めましょう。
明確な期限を設けると、時間を無駄にすることなく、モチベーションを維持しやすくなります。

仕事への意欲や姿勢を示すため必要なスキルや資格を取得する

大学中退という学歴のハンディキャップを補う方法のひとつが、スキルの習得や資格の取得です。必要な知識や技術を証明できれば、「学ぶ意欲がある」「即戦力として活躍できる可能性がある」といった前向きな印象を採用担当者に与えやすくなります。
特に、以下のような資格は未経験からでも取得しやすく、就職活動で強みとなるものです。
・事務職志望:MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、簿記
・IT職志望:基本情報技術者試験、ITパスポート
・営業・販売職志望:宅地建物取引士(不動産営業向け)、販売士
資格がなくても就職は可能ですが、持っていると応募できる企業の幅が広がります。自分が目指す職種に関連する資格を取得すれば、就職活動を有利に進めることができるでしょう。

面接対策と自己PRを徹底的に練習する

面接は、就職活動の中で最も重要なステップです。特に大学中退者の場合、中退の理由や仕事に対する姿勢について詳しく問われることが多いため、事前の準備が欠かせません。
自己PRでは、過去の経験をもとに自分の強みや仕事への意欲を具体的に伝えられるよう整理しておきましょう。大学中退後に何をして、そこから何を学んだのかを明確に話せると、より説得力が増します。
また、模擬面接を活用すれば、話し方や表情、姿勢を客観的に確認し、改善することができます。緊張しやすい人も、繰り返し練習することで自信を持って臨めるようになるでしょう。さらに、企業によってはグループ面接や適性検査を実施する場合もあります。応募先の選考フローを事前に確認し、対策をしっかり立てることが大切です。

早めに行動を開始する

大学中退者が就職活動で最も避けるべきなのは、「何もしない期間が長くなること」 です。フリーターとして経験を積む、資格取得の勉強をするといった明確な目的がある場合はよいですが、それでもフリーター期間が長引くと、正社員として採用される確率は低くなっていきます。
下記は、独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213」に掲載された、フリーター継続期間と正社員になれた割合を示したデータです。これによると、フリーター期間が1年未満の場合、正社員になれた割合は68.8%(男女合計)ですが、1年〜2年では61.2%、4年〜5年になると37.9%まで低下しています。こうしたデータからも、早めに行動を起こすことの重要性がわかります。




引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書No.213 p128 図表4-43 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合

大学中退やフリーター歴の履歴書への書き方

大学中退者が正社員として就職活動を行う際、大学中退の経歴やフリーター期間をどのように記載するかによって、採用の可否に影響を与えることがあります。
ここでは、大学中退者が履歴書を作成する際のポイントを解説します。

大学中退は履歴書の学歴欄に書く

大学を中退した場合、履歴書の学歴欄には正直にその事実を記載する必要があります。「大学中退」という経歴を隠してしまうと、面接で質問された際に矛盾が生じ、信用を損なう可能性があるため、適切な書き方を意識しましょう。

【記載例】
◯◯大学 △△学部 △△学科 入学  
◯◯年◯月 中途退学  

短期間(例えば1年未満)で中退した場合、「書かないほうがいいのでは?」と考える人もいます。しかし、学歴の空白期間が生じると、かえって採用担当者に疑問を抱かせる原因となります。そのため、たとえ短期間であっても、正式に入学していた事実があるならば記載しましょう。

フリーター期間はアルバイト経験を書く

大学中退後にフリーターとして働いていた場合、履歴書には勤務先の名称と職種を明記し、アルバイトをした経験を具体的に示しましょう。長期間働いたアルバイトや、業務内容が応募する職種と関連している場合は、職歴として評価されるケースもあります。
また、以下のように具体的な業務内容を記載すると、より説得力が増します。

【記載例】
◯◯年◯月 株式会社△△ △△店(アルバイト)勤務開始
・主に接客、レジ業務、在庫管理を担当
・売上向上の施策に貢献し、リピーター獲得を強化
◯◯年◯月 同勤務 終了

なお、短期間にアルバイトを頻繁に変えていた場合、それらをすべて記載する必要はありません。応募する職種と関連性の高い経験のみを厳選して記載するほうが、職歴としての一貫性が生まれます。

まとめ

大学を中退すると、「正社員として就職するのは難しいのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、大学中退者でも正社員として働くチャンスは十分にあります。大切なのは、計画を立て、適切な準備をし、早く行動することです。フリーター期間が長くなるほど、正社員就職のハードルは上がります。そのため、常に求人情報にアンテナを張り、気になる求人を見つけたら、すぐに情報収集を始めましょう。
確かに、大学中退は学歴の面ではハンディキャップに感じるかもしれません。ただ、それ以上に大切なのは、これまでの経験から何を学び、今後どのように成長していきたいのかを明確にすることです。過去を気にしすぎるのではなく、前向きな姿勢で積極的に行動することが、就職活動を成功させるための鍵です。

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